コラム > 2018年3月

「数万円から構築できるIoT、中小企業への普及が重要」

(2018年3月30日)

IoTという言葉が定着し、ほとんどの人が言葉の意味を正しく理解できるようになってきた。導入例も大手企業を中心に多数紹介されている。

しかし中小企業ではまだ、IoTの導入に二の足を踏むところは多いのではないか。その理由の一つが導入コストである。ITシステムが絡んでくることで、どうしても導入コストに数百万円〜数千万円かかるイメージがある。それでは中小企業が気軽にIoTを導入するという訳にはいかないだろう。

最近、「静岡県IoT活用研究会」の総会に出席する機会を得た。同研究会は、静岡県が音頭を取り2015年11月に発足させた団体で、中小企業のIoT活用を支援することを目的とする。そこでは導入事例も含め、数万円から構築できるIoT部品が紹介されていた。

例えば、工程の見える化の部品としてRaspberry Pi本体:5000円、Raspberry Pi付属品:2000円、USBテンキー:1000円、バーコードリーダー:3000円、その他電子部品:3000円が紹介されていた。合計額は1万4000円である。

思い返せば、ドイツのIoT「Industrie 4.0」の目的は、中小企業のデジタル化を支援することによってドイツ産業の国際競争力を高めることにあった。IoT活用研究会に参加した企業の方々も熱心に質問し、導入を検討している様子だった。大手企業のIoT導入が注目を集めるものの、中小企業を対象にした地道な普及活動の重要性を再認識させられた。


宮崎信行(株式会社テクノアソシエーツ シニア・アドバイザー)

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