コラム > 2018年9月

「“調活”のススメ、あるいは皆様は如何なる情報で意思決定をするのか」

(2018年9月28日)

おなかの調子を整え、健康な体を手に入れようとする意識と行為が“腸活”だ。婚活とか就活などと語感は同じだが、状況説明ではなく「何かを行って何かを達成しよう」という意識や意思に重きが置かれている点が違う。様々な女性誌や健康誌に踊るコピーも、「始めよう、腸活。」など、当人にレッツ!と呼びかけるものが大半だ。

実は私(筆者)は、この言葉を知らなかった。知ったのは女性誌anan(アンアン、マガジンハウス刊)の数カ月前の電車つり革広告。7/25号の特集で「本気の腸活。」とあるのを見てからだ。しかも、目の悪い私には、「腸活」が「調活」と読めた。「調活かあ。体の“調子”を整えて健康な生活を送りましょうってことだな。・・・まてよ、調活って、調査活動の略でもあるな。これは、我々の顧客が我々調査会社とともに実行していることじゃないの」。というわけで、“調活”に関する考察が始まった。

“調活”は活字になると何のことやら分からなくなるかもしれないが、「調査+活動」を意味すると私は解釈している。つまり調査を調査で終わらせるのではなく、次のアクションに結び付ける実践的な工程を含んだ、一連の戦略的行為のことだ。通常、調査は市場規模の推定や競合との取り組みの比較、自社のポジショニング確認、業界動向を知るベース活動と、その成果物を意味すると思う。“調活”はそれを一歩進め、具体的なアクションが取れるよう方向性を明確にして果敢に打って出る、あるいはそのための準備を万端なものにしておくこと。効果はぜひ我々のクライアントにお聞き頂きたいが、これは、前段の調査の「精度」が低ければ、会社をミスリードしかねない行為でもある。

さて、今やWeb検索等を使えば、一般企業の方でも、世の中の大半のことは分かると思われていることだろう(我々プロでも、調査の一部として積極的に活用している)。実際に、「調査なんて自分たちでも簡単に出来る。調査会社に頼むのは、それにかかわる時間を削減したいから」と思う方々が増えて当然だろう。それはそれで一向に構わない。

しかし私は、そのような方々に問いかけたい。「貴社が自社でやられたリサーチ結果、素晴らしいですね(お世辞。もみ手付き)。・・・でも、まさか、これだけで意思決定を?! 本気っすか?」。毎日の活動を通じて調査の経験値を積み上げ、幅広くかつ深い調査を実施し続けている我々調査会社と一般企業殿では、調査結果が異なることはむしろ当然。中途半端な情報には落とし穴が潜んでおり、為(ため)にする情報もネット上にはうようよ。こういう中途半端な情報で意思決定をしようとする企業の運命は・・・と思うとやや残念な気分に陥る。我々調査会社が皆様に提供するのは、「時間や手間の削減」だけではない。想定していなかった事実の提示であり、方向性の示唆。これが調査会社の真の役割と思う。

このようなことを多くの方々に伝えたい欲求を、わたしはもう抑えることが出来なくなった。結果、11/7(水)の午後、東京・神保町でセミナーを開く準備を予定を進めている。

タイトルと講演テーマ(まだ仮です)は以下の通り。

「まさか、この程度の情報で意思決定を?」
――“調活”で本物の情報を貴社の羅針盤に!

講演1:“調活”とは何か
講演2:調査専門会社と一般企業の違い〜実例公開1
講演3:企業を建物の「外側(環境)」と「内側(人間)」からシームレスに調べるIBDD
講演4:調査会社を使い倒す(踏み倒す、ではありません)ための10の約束

さあ、我々と一緒に、本物の“調活”を始めてみませんか?
セミナーへのお越しをお待ちしております。

宮嵜清志(株式会社テクノアソシエーツ 取締役 副社長)

【無料セミナー】「はじめよう、“調活” 2019」調査活動の活性化で、事業環境を改善! 企業を元気に!
・テクノアソシエーツ/トクチョー 共催
・2018年11月7日(水)13:00〜16:30
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